【白雪姫】あらすじを詳しく簡単に!グリム童話とディズニーの違いも

『白雪姫』は誰もが知るような超有名な童話の一つ。

グリム童話でありディズニー映画でも知られてますね。

今回はこの白雪姫について、
原作のあらすじを簡単に紹介するとともに、原作とディズニー映画との違いや白雪姫にかかわる面白いエピソードなどをご紹介!

白雪姫:あらすじ要約

白雪姫は、美しいが邪悪な新たな女王(継母)に命を狙われる王女の物語。

新たな女王は、魔法の鏡によって白雪姫が国で最も美しいと告げられると、激しい嫉妬の心から彼女を殺すよう狩人に命じますが狩人は白雪姫を逃がします。

白雪姫は森で七人の小人と出会い彼らと共に暮らします。

女王は白雪姫を何度も殺そうとしますが、毎回小人たちによって救われ、最終的には王子が白雪姫を見つけ彼女を救い、二人は結婚します。

女王は自らの悪事によって滅び、白雪姫と王子は幸せに暮らすといった物語。

白雪姫:主な登場人物

  • 1. 白雪姫
    物語の主人公。
    美しいが無邪気な王女で継母の女王に命を狙われる。彼女の純粋さと美しさが物語の中心的なテーマ。
  • 2. 新しい女王
    白雪姫の新しい母親(継母)。
    白雪姫の美しさに嫉妬し、白雪姫を殺そうとする悪い人。魔法の鏡を使っていつも自分の美しさを確認している。(鏡や鏡や鏡さん~という感じ)
  • 3. 狩人
    女王に命じられて白雪姫を殺すために送られる。でも白雪姫も無垢さ、純粋さに心を動かされ命を救う。
  • 4. 七人の小人
    白雪姫を保護する白雪姫の強力な助っ人たち。
    白雪姫を彼らの家に住まわせ女王から守る。白雪姫が女王の策略によって昏睡状態に陥ったとき、彼女をガラスの棺に安置する。
  • 5. 王子
    物語の後半で白雪姫と恋に落ちる。
    彼の愛が白雪姫を救うきっかけとなる物語のヒーロー。

白雪姫のあらすじ(詳しく)

白雪姫の誕生と女王の嫉妬

白雪姫の物語は、女王が窓辺で縫い物をしているときに指を刺し、その血が新雪の上に落ちる場面から始まります。

女王(白雪姫の実の母)は、「雪のように白く」「血のように赤い唇」「漆黒のような黒い髪」を持つ娘を願い白雪姫が誕生しますが、女王は白雪姫を出産して亡くなり王は再婚。

新たな女王(白雪姫から見ると継母)もとても美しく、でも虚栄心も強くて魔法を使う邪悪な女性。毎朝、魔法の鏡に「この国で一番美しいのは誰?」と尋ね、常に自分が一番美しいことを気にします。

白雪姫が7歳になると彼女の美しさが女王を超えるようになり、物語が大きく動いていきます。

狩人の慈悲と小人たちの出会い

女王は白雪姫の美しさに嫉妬し、
自分が一番の美しさとなるよう、白雪姫を森に連れて行って殺すよう狩人に命じます。

でも狩人は白雪姫を殺すことができず彼女を逃がすんですね。

白雪姫は森をさまよった後、
七人の小人の家を見つけます。

小人たちは彼女の話を聞いて同情し、家事をする代わりに彼女を家に住まわせます。

女王の執念深い復讐

一方、女王は白雪姫がまだ生きていることを知り、自ら彼女を殺そうとします。

女王は老婆に変装し、締め付けすぎる上着、毒入りの櫛(くし)、そして毒入りのリンゴを次々と使って彼女を殺そうとします。小人たちはが毎回白雪姫を救いますが最終的には毒入りリンゴで白雪姫は昏睡状態に。

小人たちはいつまでも白雪姫を見守れるよう、彼女をガラスの棺に入れます。

王子の登場と悪女の最期

その後、王子が狩りの途中で白雪姫を見つけ、彼女の美しさに心を奪われます。

王子が白雪姫を城に連れて行く途中、
偶然にも彼女の喉からリンゴの一部が外れ、白雪姫が復活!
(原作ではこうなってるのだ)

王子は彼女にプロポーズし、二人は結婚式を挙げます。

女王は自分が最も美しいと信じていましたが、鏡によって白雪姫が蘇ったことを知らされます。

女王は結婚式に乗り込みますが、
そこで白雪姫と対面し、怒りと恐怖に凍りつきます。

王子は女王が白雪姫を殺そうとしたことを知り女王を熱せられた靴を使って退治。

こうして白雪姫と王子は平和に暮らし始めたとさ。

参照: Snow White – Wikipedia

『白雪姫』原作の変遷

『グリム童話集』は初版が1812年、
そして最終版はその45年後となる1857年。

初版と最終版を比べてみると、
大きく2つの違いがあるようです。

  1. 白雪姫の母親の違い:
    初版では、悪い女王は白雪姫の実の母親として描かれてたところ、その後最終版に至る過程で白雪姫の継母として描かれるようになってます。さすがに実母が悪い行いをするといった残酷さを和らげるための変更のようですね。
  2. 女王の最期の違い:
    初版では女王の最期についての詳細はあまり語られてないようですが、最終版に至る過程で、女王が白雪姫と王子の結婚式で熱くなった鉄の靴を履かされ踊り続けて死ぬ、という衝撃的とも見られる罰の描写が加えらてます。

女王の最期については、母親が実母から継母へと変更になったことと逆なような感じですね。

この物語が書かれた19世紀のヨーロッパでは、おとぎ話が道徳的教訓を教えるため、悪い行いをした人が最後には厳しい罰を受ける話は一般的だったようです。

グリム兄弟自身も物語に道徳的なメッセージを込めたかった、というのもあったようで、悪者が最後に罰を受けることで「悪は報いを受ける」という教訓を伝えたかった、ということになるようです。

(それにしても、白雪姫の物語でこうした結末があるのはかなり衝撃的)

原作とディズニー版の大きな違い

グリム兄弟の原作とディズニーの白雪姫の
大きな違いは以下3点になるでしょうか。

  • 女王の最期:
    • グリム版: (グリム童話集 最終版:1857年)
      女王は白雪姫と王子の結婚式で熱くされた鉄の靴を履かされ、踊り続けて最期を遂げるという罰を受けます。
    • ディズニー版:(ディズニー映画:1937年
      女王は山で追い詰められ、雷に打たれて崖から落ちて最期を迎える結末になっています。

ディズニー版では、ファミリーフレンドリーな映画として、子供たちにとってあまりにも残酷なシーンを避けるための変更、ということになりそうですね。

  • 白雪姫の復活:
    • グリム版:
      白雪姫は、王子の従者がつまずいた衝撃で喉に詰まったリンゴの一部が取れて復活します。
    • ディズニー版:
      王子のキスによって白雪姫が復活します。

白雪姫といったら、この「王子のキスによって白雪姫が目覚める」が超有名なシーンになると思いますが、実はこれは原作からディズニー版で変更された部分なんですね。

ロマンチックで魔法的、神秘的な要素が入り、愛が最大の力であるというメッセージも伝わり、感動的ですべての人の心に残る結末となってますね。

  • 七人の小人の名前:
    • グリム版:
      原作では、実は小人たちには個別の名前がない。一人一人の個性も特になく、「七人の小人」として一括りとなっていて集団としての性格や態度で描かれてます。
    • ディズニー版:
      ディズニー版では、映画ということもあり、7人の小人それぞれに名前と個性が与えられています。

ディズニー版の7人の小人は、以下のような名前や個性となってるようですね。

  • 「ドーピー」(Dopey):
    言葉を話さない。おっちょこちょいで愛らしい小人。
  • 「グランピー」(Grumpy):
    いつも不機嫌でぶっきらぼう。でも心は優しい小人。
  • 「ハッピー」(Happy):
    楽しく笑顔が絶えない陽気な小人。
  • 「スリーピー」(Sleepy):
    いつも眠そう(笑)あくびが絶えない小人。
  • 「バッシュフル」(Bashful):
    恥ずかしがり屋さんで、顔を赤らめることが多い小人。
  • 「スニージー」(Sneezy):
    アレルギーが原因で頻繁にくしゃみをする小人。
  • 「ドック」(Doc):
    グループのリーダー的存在で、知的で落ち着いた小人。

白雪姫が史実に基づいて作られた説がある?

『白雪姫』が実在の人物に基づいているという説がありますね。

16世紀のドイツの貴族の女性に「マルガレータ」という方がいて、この方の人生にインスピレーションを受けて白雪姫の物語が作られた、という説があるようです。

マルガレータは若くして亡くなっているようですが(毒殺された可能性もあるのだとか)、非常に美しいということで知られ、また父親が所有する鉱山で働く子供たちが物語の中の七人の小人のモデルになったという説があるようです。

ただ、これはあくまで一つの説であり、
専門家の間では疑わしいと言われるなど、確かな証拠まではないようです。

参照: Margaretha von Waldeck – Wikipedia

まとめ

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